RECRUITING GUIDE
工業用模型・試作モデル製作の採用|見た目を確かめる模型と機能試作の違い
工業用模型の採用では、外観を見る模型なのか、組付けや動きを確かめる試作なのかを先に決めます。CAD操作や加工機の経験だけで判断せず、何を再現し、どこを簡略化してよいかの指示を受けた経験と、仕上がりを誰に確認していたかを聞きます。
模型で何を確かめる仕事なのか
同じ製品の模型でも、展示用に見た目を近づける仕事と、部品が納まるかを確かめる仕事では、力をかける場所が違います。採用側が「試作品を作れる人」とだけ書くと、外観仕上げが得意な人と、機能を確かめる人を同じ条件で比べることになります。
大阪府の3Dモデルクラフト科は、CADで形状を扱い、CAMや3Dプリンタなどを使って試作・評価する分野を紹介しています。これは教育内容の例です。求人では、自社で使う方法に加え、完成した模型を誰が何のために見るのかを説明してください。
データの修正・加工・仕上げを一人に求める前に
| 確認項目 | 募集前に決めること | 経験の聞き方 |
|---|---|---|
| 模型の用途 | 外観、組付け、動作確認のどれか | 依頼者が確認したかった点は何か |
| データ | 支給データの利用か形状修正も含むか | 不足や不整合を誰へ確認したか |
| 製作 | 切削、積層造形、手加工の担当範囲 | 自分で作った部分と外注部分はどこか |
| 完成確認 | 仕上がりの確認相手と記録 | 修正依頼を次の版へどう残したか |
加工手段を多く並べるよりも、一件の依頼で社内の誰と受け渡すかを示します。設計者が形状を決め、製作者は支給データで加工する会社なら、機構設計まで応募条件に含める必要があるか見直せます。
作品写真から本人の仕事を聞き取る
面接では「この模型は何を確認するために作りましたか」「見せない部分を簡略化した判断は誰がしましたか」「仕上げの修正を受けたとき、どの版が最終かどう管理しましたか」と聞きます。完成写真だけでは、本人が担当したのがデータ作成か、加工か、塗装か分かりません。
前職の図面や未発表製品を提出してもらわず、話せる範囲の説明で確認します。作品を持参できないことと製作経験がないことを同じにしない面接にします。
架空例:外観模型を作る募集なら
架空の募集例です。営業が受けた外観模型の依頼を、設計担当がデータ確認し、製作担当が加工と組付け、仕上げ担当が表面を整える会社を考えます。この場合、製作担当の求人に「試作開発全般」と書くより、支給データを受けて加工可能か確認するところから、仕上げ前の受渡しまでを示すほうが実態を伝えられます。
機能を成立させる設計変更は誰が承認するのかも添えます。製作者が依頼内容を勝手に変える前提にはせず、変更が必要なときの相談相手を明らかにします。
機械設計や金型設計の募集とは分けて考える
機構を考える人が不足しているなら、機械設計の採用で設計判断の範囲を確認します。量産用の金型を設計する募集は金型設計の記事が近い内容です。模型製作の求人に両方を載せると、応募者が自分の得意分野を判断しにくくなります。
逆に、模型製作でデータ修正を行っていたという理由だけで設計経験者とは扱いません。依頼された形状の再現と、仕様そのものを決める判断を区別して聞いてください。
求人に載せる一件の流れを用意する
最近の案件から、守秘に触れない架空化した流れを一つ作ります。依頼の用途、受け取るデータ、担当する加工、仕上げへの受渡し、確認を戻す相手があれば、設備名だけの求人より仕事内容を説明できます。
採用条件の整理が必要な場合は、採用相談の案内をご覧ください。相談時には、募集したい模型の用途と、製作者が判断してよい範囲が分かるメモがあると話を進めやすくなります。
参考資料
大阪府「3Dモデルクラフト科」(2026年10月24日本文確認)。CAD・CAM・3Dプリンタ等による試作と評価という教育分野の説明を参照。採用条件や習熟期間の基準には転用しない。担当表・質問・架空例は採用時の編集提案です。