RECRUITING GUIDE
建築設備設計の採用|電気・機械設備と計画・図書作成の担当を決める
建築設備設計の求人は、電気設備か機械設備か、計画・計算・図書作成・設計意図の説明のどこを任せるかから書きます。施工図やBIM作成の経験と設計条件を検討する経験を分け、建築・構造等との調整を誰が担うかを示しましょう。
「設備設計」に担当系統と建物用途を添える
設備設計という職種名だけでは、電気設備か空調・給排水等の機械設備かが伝わりません。主な系統と建物用途、新築・改修のどちらが中心かを冒頭に書きます。対象が広い会社でも最初の配属と将来学ぶ分野を分けて示せます。
国土交通省の概要は設備を区分し、設計意図伝達や工事監理との関係も説明しています。ただし官庁施設向け基準の案内であり、民間案件が同じ条件という意味ではありません。自社の受託範囲を確認し、全項目を一人の必須経験にしないでください。
設計会社と施工会社の設計部門でも、仕事の入口が違います。施主側から条件を受けて計画するのか、決まった設計を施工側の図面へ展開するのかを確認してください。「設備設計」と「施工図作成」を同じ条件にすると、応募者が想定する判断と入社後の役割がずれます。
系統を検討する担当と、図面をまとめる担当を分ける
設計条件の検討から求めるのか、指示に沿った計算・作図が中心かを決めます。別部門との取合いの確認も、求人担当だけで推測せず実務者に聞きます。
| 項目 | 社内へ聞くこと | 求人に書く内容 |
|---|---|---|
| 系統 | 電気か空調・給排水等か | 主な設備 |
| 設計 | 条件・計算・図書の担当 | 成果物 |
| 他部門 | 取合いを誰が決めるか | 調整窓口 |
| 設計後 | 質疑・意図説明の担当 | 工事への引継ぎ |
図面を描けることと、条件を検討した経験を別に聞く
面接では「どの設備で、条件整理から図書作成までのどこを担当しましたか」と尋ねます。図面やモデルを作った人が、機器や系統の条件まで決めていたとは限りません。「計算や図書は誰が確認しましたか」と続けて責任を確かめます。
建築や構造との調整を任せるなら「スペースの変更時に誰と相談し、図書にどう反映しましたか」と聞きます。施工会社からの質疑も、回答案の作成と承認して外へ返す担当を区別してください。
BIM経験を歓迎する場合も、モデル作成の技能だけで設計全体を任せられるとは書きません。共通する経験と、自社で新たに教える検討事項を分けます。
新築中心の経験者に改修を任せる場合は、既存設備の情報を誰が調べ、利用者と工事日程を誰が確認するかを伝えます。調査しても分からない事項を設計者一人で推測して埋める募集にしません。未確定事項を残したまま関係者へ確認した経験を面接で聞くと、自社での照会や承認に合った役割を検討できます。
建築側との打合せと現地調査の条件を伝える
社内で完結する仕事か、施主や工事担当との打合せも担うかを説明します。改修では現地情報の確認が関わるため、誰と調査に行き、分からないことをどこへ照会するかも確認してください。
工事管理も任せる場合は兼務の割合と責任を別に書きます。必要な資格・役割の要件は対象業務に照らして確認し、資格名だけで全設備を担当できるとはしません。経験者にも自社の図書と確認の流れを説明する人を示します。
空調・給排水系統の設計担当を示す例
募集内容の記載例(架空)
建物の空調・給排水設備で条件整理と計算・図書作成を担当します。条件決定と他部門との調整、成果物の確認は責任者と行います。作図・モデル作成の環境と自社の確認方法は入社後に説明します。
施工管理の経験者を対象にするなら、現場の取合いの理解と、設計条件の検討・図書作成を別に聞きます。足りない仕事をすべて一人に求めず、入社直後の担当から決めます。
記載例は架空です。対象・分担を自社に合わせて直し、賃金・勤務など実際の募集条件を補ってください。
隣接業務との違いは建築設計の募集も参考になります。
参考資料
国土交通省「建築設備設計基準 令和6年版【概要】」(2026年10月24日本文確認)。設備区分と設計意図伝達等の関係を参照。官庁施設向け基準を民間全体へ一般化せず、計算・施工手順は示していません。募集の表・質問・記載例は当サイトの提案です。出典の職務情報は、ログシーの支援対象や実績を示すものではありません。