現場採用のミカタ建設業特化型採用支援by ROGC / 株式会社ログシー

RECRUITING GUIDE

建設会社のBIM担当者採用|モデル作成・調整・運用管理の役割を分ける

執筆・発行:株式会社ログシー(会社概要)
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BIM担当者を採用する前に、モデルの作成・属性情報の入力、関係者との調整、プロジェクトや社内の運用管理のどこを任せるかを決めます。ソフト名だけで経験を判断せず、設計・施工等の担当段階と本人が行った仕事、確認・判断の責任者を求人と面接でそろえましょう。

ソフトの操作経験だけで「BIM担当」を決めない

BIMの求人では、使うソフトに加えて、建物の種類、意匠・構造・設備等の分野、設計・施工・維持管理等の段階、今回扱う成果物を示します。同じソフトの経験でも、モデルを作る仕事と、関係者間の調整や運用の仕組みを決める仕事では、聞くべき経験が変わります。

国土交通省掲載のガイドライン第3版では、BIMモデラー、BIMコーディネーター、BIMマネージャーの職能と役割が整理されています。組織やプロジェクトの実情に応じた兼務等も想定されており、必ず3人を別々に採用するという意味ではありません。

名称をそのまま求人へ当てはめる前に、現在の案件で誰のどの仕事が不足しているかを書き出します。モデル作成だけでなく設計検討を含む役割もあるため、「モデラーなら設計判断は一切不要」とも決めつけず、実際の担当を確認しましょう。

モデル・調整・運用の不足を、採用する仕事に置き換える

次は募集の分担を決めるための整理案です。役割名だけで資格や権限を決める表ではありません。表は横にスクロールできます。

今回のBIM採用で任せる仕事の確認表
必要な仕事募集前に確認する範囲本人の経験の聞き方
モデル作成・情報入力担当分野・段階、作成物、設計検討の有無と確認者どのモデル・情報を、どの指示や基準で作成したか
関係者との調整他分野との共有、整合確認、課題の報告先課題を見つけるだけか、調整・解決の確認まで担当したか
運用体制・プロセス管理案件の進め方、役割分担、ツール・社内ルールの整備既存ルールで運用したか、体制や手順の整備を担当したか

例えばモデル作成の作業量が不足しているのに、社内全体の導入方針や教育まで一人に求めていないかを確認します。兼務させる場合も、主な仕事、確認する責任者、社内外の協力先を具体化します。

CAD作図・設計職と、今回の担当を比較する

既存の図面修正が中心なら、CADオペレーターの募集条件と照らし合わせます。BIMソフトを使う場合でも、設計の判断、モデルや属性情報の作成、他分野との調整のどこまでを任せるかは別に決めます。

設計検討が中心なら、建築設計職の分野と担当段階も整理します。BIMという名称やソフト経験で、設計業務に必要な資格・体制の確認を済ませたことにはしません。個別の仕事に応じた確認が必要です。

経験は「作った物・指摘・対応・確認」の流れで聞く

  1. 担当した建物の種類、分野、段階と、本人が作成・更新した物を聞く。
  2. 修正や整合確認で、どのような課題が出たかを公開可能な概要で聞く。
  3. 本人が対応したことと、設計者・他分野・責任者へ確認したことを分ける。
  4. 対応が済んだことを、誰がどのように確認していたかを聞く。

「干渉チェック経験あり」でも、検出結果を出す役割と、関係者の調整を進める役割は同じとは限りません。チームの成果を本人一人の担当と取り違えないようにします。顧客のモデル、図面、属性データ等の非公開情報は提出を求めず、公開可能な説明や、会社が用意した架空の課題で確認します。

モデル作成を中心とする求人の書き方

説明用の架空例:建築BIMモデル作成担当

当社の建築案件で、設計担当の指示と社内ルールに沿ったモデルの作成・更新、属性情報の入力を担当します。不明な納まりや他分野との不整合は責任者へ報告します。設計判断や案件全体の運用方針は別の責任者が確認します。面接では、使ったソフトと、担当分野・段階・作成物を伺います。

これは役割を伝える架空例です。調整会議の進行や社内ルールの整備まで任せるなら、その仕事を追加して経験条件を書き分けます。実際の案件、使用ソフト、出社・現場対応、給与・休日、業務の変更範囲等も補い、自社にない分業や権限は書かないでください。

社内の準備では、最初に担当する案件、レビュー担当、使用環境、入社後に学ぶ社内ルールをそろえます。募集条件全体の整理は経験者採用の必須・歓迎条件も参考になります。

BIM担当者の採用でよくある質問

2D CADの経験があれば、すぐBIM担当を任せられますか?

図面や建物の理解が活かせる場合でも、今回必要なモデル・情報入力・連携の経験を確認します。学ぶソフトや社内ルールと、最初の担当を決めて募集します。

BIMモデラーとコーディネーターは必ず別求人にしますか?

実際の主業務と兼務範囲で決めます。兼務するなら作成・調整の範囲と責任者を示し、名称だけで必要な人数や権限を決めないようにします。

ソフトの操作テストだけで経験を判断できますか?

操作に加え、担当段階、修正理由の確認、関係者への報告など今回の仕事に必要な経験を聞きます。顧客データや前職のモデルは使わずに確認します。

参考資料

国土交通省掲載「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第3版)」(2026年10月23日確認)。令和8年3月、3-6「BIMに係る職能と役割の関係性」、本文65〜66ページ(PDF69〜70枚目)を参照。役割名は必ずしも独立した専任人員を示すものではない。

役割表、確認項目、質問、求人例は、自社で任せる仕事を考える際にお使いください。公的な採用基準や、個別案件への法令・契約の適用判断ではありません。例は架空であり、特定企業の制度・実績・支援サービスの提供を示しません。

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