RECRUITING GUIDE
ダクト工を採用するには?製作・取付け・現場調整を分ける求人
ダクト工の募集では、工場で製作する担当か、現場で取り付ける担当か、両方を担うかを先に書きます。空調設備工や建築板金の経験だけで同じ仕事ができるとは決めず、製作図、加工、搬入、現場での取合いのうち本人が受け持ってきた範囲を聞きます。
製作工場の欠員か、現場班の増員かを確認する
「空調工事の経験者」とだけ募集すると、冷媒配管や空調機の保守を経験した人にも、自分が応募対象か判断できません。求人の冒頭に、空気を通すダクトの製作・取付けを担う募集であることを書いてください。換気設備の一式工事と、ダクトだけを受け持つ工事でも関係する相手が違います。
自社工場での製作が中心なら、現場の採寸結果や製作図を誰から受け取り、加工後にどの単位で現場へ引き渡すかを確認します。現場中心なら、搬入の時間、取付け位置の確認、他設備との取合いを誰が調整するかを説明します。工場勤務と現場勤務の割合を曖昧にしたまま、どちらもできる人だけを探すと募集条件が膨らみます。今回補う工程を一つ決め、その後に教える範囲を加えましょう。
製作を急ぐときの応援と、通常の配属を混同しないことも確認点です。普段は工場で働き、繁忙期だけ現場に出るなら、その頻度と指導役を説明します。「現場にも行くことがある」だけでは、毎日移動する仕事との違いが伝わりません。
製作図の読み取りに慣れている人を求めるのか、指定された寸法に沿って加工する人を増やすのかも決めます。工場と現場の両方の責任者に聞くと、片方では不要な経験が求人に残るのを防げます。最初の配属と今後の担当予定を分け、未確定の異動を約束しないようにしてください。
ダクトの製作図から取付けまで、4つの担当を決める
募集する担当を現場責任者と確認するための表です。全項目を必須にせず、自社の分担に合わせて使ってください。表は横にスクロールできます。
| 項目 | 現場へ聞くこと | 求人に書く内容 |
|---|---|---|
| 製作図・数量 | 図面を受け取る人、数量を確認する人 | 読図と数量拾いのどちらを任せるか |
| 工場製作 | 切断・加工・組立ての担当 | 製作する形状と設備、本人の工程 |
| 現場取付け | 搬入、取付け、他設備との調整 | 現場範囲と調整担当への引継ぎ |
| 変更の受渡し | 寸法や順序が変わったときの連絡先 | 工場と現場の連絡方法 |
製作側と現場側の受渡しを、面接で聞く
ダクト工の面接では、製作か取付けかを最初に確認します。両方の経験がある人には、主に担当した方と、応援として関わった方を分けて話してもらいます。
- 工場で作った製品と、現場へ引き渡すまでの担当を教えてください。
- 現場と製作図に違いがあったとき、誰へ何を伝えましたか。
- 取付けだけの経験と、製作まで担当した経験を分けて教えてください。
積込み・工場出勤・現場入場を分けて説明する
現場への直行と工場への出勤、材料を積む時間、改修現場の作業可能時間を別々に聞きます。「日勤」と書いていても、朝の積込みや夜間の搬入があるなら応募前に伝える必要があります。新築と改修の割合や、現場が変わる頻度も勤務場所と合わせて説明してください。
資格・教育等の要件は実際の担当作業に照らして責任者に確認し、入社時の条件と配属後に学ぶ内容を書き分けます。
工場でのダクト製作を中心とした求人例
架空の募集例:ダクト製作・取付けスタッフ
換気設備のダクト製作を担当します。工場で加工・組立てを行い、現場への引渡しまでを受け持ちます。現場取付けは別チームが担当し、製作図や数量に疑問がある場合は責任者へ確認します。面接では、これまで製作した製品と、ご自身が担当した工程を伺います。
架空の例です。対象・分担を自社に合わせて直し、賃金や就業場所など必要な募集条件を補ってください。未確認の待遇は加えません。
空調・配管・屋根板金の経験をどう扱うか
配管や屋根板金の経験は応募対象にできますか?
対象にすることは可能ですが、担当した材料や工程を確認し、自社で教える内容を決めてから条件を書きます。隣接職種の経験をダクト製作の経験に置き換えて扱わないようにしてください。
隣接する職種の記事はどう使えばよいですか?
既存の空調設備工記事は機器・配管・ダクト・保守の全体を扱っています。ダクトだけの募集では、そこで挙げたすべての工事を応募条件にする必要はありません。 空調設備工を採用したい企業へ|担当業務・経験条件と求人例文も確認してください。
募集職種と困っている点をまとめて外部への相談を検討する場合は、相談内容と進め方をご確認ください。個別の職種への対応や採用成果を約束する案内ではありません。
参考資料
厚生労働省「建築板金技能検定試験の試験科目及びその範囲並びにその細目」(2026年10月24日本文確認)。ダクトに関する技能領域を参照。試験の合格要件を求人の一律必須条件にはしていません。募集の確認表・面接質問・求人例は当サイトの提案です。個別の資格・教育の適用、就業可否、操作手順を示すものではありません。