RECRUITING GUIDE
解体工事の見積担当採用|現地情報・数量・未確認条件をどう渡すか
解体見積の担当者には、現地で得た情報、既存図面と違う点、まだ確認できない事項を区別してまとめる役を明示します。写真を撮る仕事と数量・費用を判断する仕事、専門調査を別担当へ確認する仕事を分け、全部を一人の経験として求めないようにします。
「現地調査もできる積算担当」の内訳を書く
解体の見積を任せる人を採るとき、現地に行く仕事と見積書を作る仕事を一括しがちです。対象建物や解体範囲を確認し、写真・図面・数量等のどれを本人が整理するかを先に書きます。解体作業の経験があるだけで、見積も担当していたとは限りません。
国土交通省の解体共通仕様書には、設計図書と現地条件の相違や調査報告に関する考え方があります。ここでは操作や施工方法ではなく、情報を区別して責任者に渡す職務の参考とします。公共工事向けの仕様を、全ての民間見積の決まりとして説明するものではありません。
確認できない部分があった際、誰に何を相談するかも担当範囲です。根拠のない想定で金額を埋めることを期待する求人にはしません。
見た情報と判断する条件を、担当別に整理する
現地で把握する役、数量を整理する役、施工や処分等の条件を確認する役を分けます。専門調査は別の要件や担当が関わるため、見積担当の目視で代えられるとは扱いません。
| 項目 | 現場・社内へ聞くこと | 求人に示す範囲 |
|---|---|---|
| 現地情報 | 範囲・写真・図面を誰が整理するか | 本人の調査記録 |
| 数量 | どの情報を根拠にまとめるか | 作成と確認 |
| 未確認 | 見えない条件を誰へ照会するか | 専門担当との分担 |
| 見積 | 条件・価格を誰が承認するか | 提出前の確認 |
数量を出した経験と、未確認事項を残した経験を聞く
面接では「対象建物と、現地情報から見積書まで自分が担当した工程を教えてください」と聞きます。写真を集めただけか、図面と位置を対応させたか、数量を算出して確認を受けたかを分けます。
「図面と現地が違った場合、何を記録して誰へ確認しましたか」「見えない部分を見積の条件としてどう残しましたか」と尋ねると、未確認事項の扱いを確認できます。前職の顧客資料や見積を持ち出させず、担当経験を言葉で説明してもらいます。
専門調査結果を使った経験と、調査そのものを担当した経験も分けて聞きます。必要な資格や要件は実際の業務から確認し、積算の経験年数だけで全部を任せられると判断しません。
現地訪問・見積作成・営業説明の割合を示す
現場へ訪問する地域と頻度、資料整理と協力会社への照会、見積提出前の確認を仕事内容として示します。現地訪問の件数だけで負荷を説明せず、戻ってからの数量整理や問い合わせも含めます。
営業が受注を担い見積担当は資料を作るのか、本人が価格の説明や契約の窓口も担うのかを明記します。入社後は自社の見積条件の記録と確認経路を教え、判断が必要な内容を一人に抱えさせない体制を示します。
現地の記録を責任者の見積判断へつなぐ例
仕事内容の記載例(架空)
解体を検討する建物の現地情報と図面を整理し、数量・見積資料の作成を担当します。相違点や未確認事項を記録し、施工・専門調査等の担当へ確認します。見積条件と価格の最終確認は責任者が行います。
現地調査だけを採るなら、数量や価格まで一律に求めないようにします。見積全体を任せるなら、確認できる担当と承認範囲を明示し、過去の工事金額の大きさだけで役割を決めません。
例は架空です。自社の対象と分担に合わせて直し、賃金・就業場所・勤務等の実際の募集条件を補います。
隣接業務は積算担当の募集と比較してください。
参考資料
国土交通省「建築物解体工事共通仕様書 令和4年版」(2026年10月24日本文確認)。設計図書と現地の相違、調査と報告の関係を参照。官庁施設の仕様を民間の見積に一律適用せず、解体・調査・廃棄物処理の方法や個別要件は扱いません。募集の表・質問・例文は当サイトの提案であり、出典の職務や制度をログシーの支援範囲・実績に転用していません。