RECRUITING GUIDE
地質調査・ボーリング担当者の採用|機長・助手・調査結果の整理を分ける
地質調査・ボーリングの採用では、調査の目的と、機械操作・補助・記録・結果の整理を誰が担うかを先に決めます。機長を採るのか助手を育てるのか、解析・評価を担う人が必要なのかを分け、今回の担当と必要な経験を求人に示しましょう。
井戸掘削・調査・地盤改良を同じ募集にしない
厚生労働省のボーリング工の職務資料は、地質調査だけでなく井戸や資源に関わる掘削なども含みます。機械の名称が共通していても、調査目的や仕様、担当経験が同じとは限りません。本記事は地質・地盤を調べるためのボーリングの採用に絞ります。
国交省掲載の全地連資料では、地質調査は地中を調べ、得た情報を整理・解析して設計や維持管理等へ活かす仕事と説明されています。現地で情報を得る仕事と、その情報を評価する仕事を一人分として曖昧にまとめないようにします。
機長・助手・整理や評価の担当を募集前に分ける
次は社内確認用の例です。役割名や分業は会社・案件で違うため、自社の呼び方と担当に置き換えます。調査を行う手順や必要人数の標準を示す表ではありません。横にスクロールできます。
| 役割 | 求人に示す範囲 | 社内へ確認すること |
|---|---|---|
| 機長・機械担当 | 対象調査と機械操作・現場での担当 | 条件変更や現場判断の確認先 |
| 助手 | 準備・補助・片付けのうち最初に任せる仕事 | 指導する人と担当を広げる確認方法 |
| 記録・整理 | 現地記録、試料やデータ整理等の担当 | 照合・訂正・引渡しの確認者 |
| 技術担当 | 計画・結果の整理・評価・報告の担当範囲 | 現地訪問と成果確認の責任範囲 |
機長経験が必要な欠員を「助手から育成」とだけ募集しても、現場の必要と合いません。一方、補助から教える募集に、調査全体の判断や報告書のとりまとめまで必須としないようにします。現場と内勤を兼ねるなら、それぞれの割合と責任を示します。
経験は調査目的・担当・成果まで具体化する
経験者には「ボーリング経験あり」の先を聞きます。過去に会社が受注した仕事と、本人が実際に担当した範囲を区別しましょう。
- どのような調査目的と現場で、どの機械・業務を担当したか。
- 機械操作と補助、記録をどのように分担していたか。
- 記録や試料の整理で、何を照合し誰へ引き渡していたか。
- 結果の整理・報告に関わった場合、入力と評価・確認のどこを担当したか。
顧客名や未公開の地盤データ、調査報告書を持ち出してもらう必要はありません。公開可能な範囲の説明から、自社の調査と共通する経験、追加で教える内容を整理します。
現場へ配置するための資格・教育・契約上の要件は、実際の担当業務に応じて責任者が確認します。本記事は資格名だけで就業可否を判定したり、他の建設機械経験をそのまま十分と扱ったりするものではありません。
移動と、現場を終えた後の仕事も説明する
求人では担当エリア、会社集合か現地集合か、機材準備、移動、現地作業後の記録・整理を説明します。泊まりの出張、運転、天候や現場都合による予定変更がある場合は、通常と例外を分けます。車両運転も任せるなら車両に合う免許等の条件を確認します。
出張や宿泊の説明は出張のある求人の条件整理へ分けて確認できます。給与・勤務時間・休日、移動や現場後の仕事の扱いも自社の実態にそろえ、現場作業時間だけを勤務の全てのように見せないことが大切です。
架空の担当説明
地質調査のボーリング現場で、機長の指示のもと準備・補助・片付けを担当する助手を募集します。現場後には記録整理の補助があります。機械操作や技術的な評価は別担当が行います。担当エリア、集合、出張、勤務条件は求人の条件欄で説明します。
これは役割を分ける説明例で、実在企業の求人や実績ではありません。実際に任せる仕事と教育体制に合わせて修正し、用意していない分業や制度は追加しません。
助手の募集は、教える人と最初の仕事を確認する
未経験者を受け入れるなら、現場責任者と、最初に任せる補助、指導者、習熟確認、必要な教育の実施を整理します。「未経験可」と「一人で判断させる」を混同しない説明にします。
募集条件全体は建設業の求人票の作り方を参照できます。採用相談では、調査目的の大まかな区分、勤務地、不足している役割、必要経験をまとめ、相談前に整理する情報へつなげます。個人情報や未公開の調査結果は記入せず、この職種への対応可否と支援範囲は公式窓口へ確認してください。
地質調査・ボーリング採用でよくある質問
井戸掘削や地盤改良の経験を同じ条件で扱えますか?
目的・機械・担当作業を別に確認します。共通する経験と、自社の調査で追加して教える内容を分けます。
助手の求人に報告書作成を含めてもよいですか?
実際に担当するなら、記録入力や整理の補助か、結果の評価やとりまとめまでかを具体化します。責任を持つ技術担当との分担を示します。
機長経験者なら調査全体を任せられますか?
機械担当の経験と、計画・解析・成果確認の経験は別に確認します。今回任せる責任と実際の要件を整理して判断します。
参考資料
厚生労働省 job tag「さく井工/ボーリング工」と全国地質調査業協会連合会「地質調査業について」(国土交通省掲載)(2026年10月23日本文確認)。前者はさく井等も含む広い職業資料で、全てを地質調査の募集へ当てはめません。後者の地質調査の目的、現地調査と整理・解析の区別を参照。表・質問・求人例は編集提案で、掘削・試験の手順や資格適否の判断ではありません。